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RAYA さん

東陽町の隠れ家的酒場「山田斉藤」で味わう絶品もつ焼きとジビエ！独自のセンスが光る品揃えにも注目

5.00

投稿日: 2024/03/20

東陽一丁目の辺鄙なスポットかと思いきや、住宅街の中に飲食店がけっこう点在しているんです。スナックの居抜きを利用したと聞いていたので、独特な雰囲気を醸し出す当店に期待が高まりました。
店名は実際に山田さんと斉藤さんで運営されているからだそうです。どこかのほのぼの日常系漫画のタイトルみたいですよね。しかし、この日お店に立たれていたのは、およそ日常系とは縁遠そうな顎髭を三つ編みにされた強面ナイスガイ。彼が山田さんなのか、はたまた斉藤さんなのか、聞いた気がするのですが忘れてしまいました。
ちなみに、日中近場を通りかかると、彼が街中で自転車を走らせるハートフルな場面に遭遇したりもします。目立つからすぐにわかるんですよ。
そんな山田斉藤さんがお気に入りなのは、もつ焼きとジビエです。もつ焼きは1串150円均一で、程々に上等な味わい。低温調理の刺し物もほんのり臭みはあるものの、絶妙にレアな火入れの妙味を楽しめます。煮込みは確か塩ベースだったと思います。色んな部位がゴロゴロ入っていた記憶があります。
一方の猪鹿鴨仔羊串は、いずれも300円台とそれなりにお手頃です。その反面、品質も相応な印象でしたが、日常の行動圏内でジビエが気軽にいただけるのはとてもありがたいことですよね。
ちなみに、山だんごなる串物は、別に猪肉（山鯨なる別称があります）を使用しているわけではないそうです。豚と鶏のミックスだったかな？練り込まれた薬味が香り高くて美味しかったのを覚えています。
また、個人的に愛してやまないラビオリがラインナップ入りしていたことも好感度急上昇ポイント。430円は若干お高めかと思いきや、しっかり量も入ってこの価格なら納得です。カットレモンが付属しているのもさりげなく洒落ていますね。
そしてドリンクの取り揃えが豊富かつユニークなのも、山田斉藤さんの大きなセールスポイントです。中瓶は赤星から始まり、もつ焼きには下町ハイボールに梅割り・葡萄割りと王道を行きながら、変化球的な酎ハイ・サワー類の数々も用意されています。新作との触れ込みであったひやしあめ割りも、レトロ素敵な味わいで気に入りました。
日本酒も常時10種類程、けっこう感度の高い銘柄を取り揃えています。その他、乙類焼酎のセレクトも独特ですし、自然派ワインまで置いてあるんですよ。顎髭三つ編み男子のアルコールへのこだわり、侮りがたしです。
総じて個人経営でありつつも、どこかいわゆるネオ大衆酒場感もただよわせているような、それでいて随所にセンスが感じられるような、もっとその魅力を突き詰めていきたくなるようなお店です。三つ編み男子に倣って、私ももっと顎髭を育ててみようかなと思いました。
東陽町の隠れ家的酒場「山田斉藤」、絶品のもつ焼きとジビエ、そして独自のセンスが光る品揃えに魅了されました。また訪れて、その魅力を探求したいと思います。