80代女性 H様 野田市
昔からの風習で1月7日の七草粥は知っておりました。
七つの草を覚えて学校の帰りに採って帰ってきたと、患者様が教えてくださいました。
調べてみると七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれました。
そこで、無病息災を祈って七草粥を食べたそうです。
昔の風習で1月14日または15日は、お餅をついて柳の枝を採ってきてメーダマ餅を作り、神様にお供えしたそうです。
患者様に今日の日付をお伝えした時に、
「14日はメーダマ餅だよね?」
と聞かれたのですが、知らない単語でしたので、
「???、目玉餅ですか!?」
恐ろしいお餅が世の中にはあるのだなと思いましたら、
「目玉餅じゃなくて、メーダマ餅!神様にお供えするでしょうよ」
知りませんでしたので、
「なぜメーダマ餅を神様にお供えしたのですか?」
と聞いてみましたら、
「14日はメーダマ餅だよと言われたから作ってお供えしたけど…」
と笑っておられたのですが、途中から、
「なんでメーダマ餅を作ったのだろう…」
と悩まれ始めたので、施術後に調べてみました。
繭玉(まゆだま)
繭の豊作を祈って作られる作り物の一種。
柳やミズキなどの枝に繭の形にした餅やだんごを多数つけたもので,メーダマ、繭餅、繭だんご、ともいう。
普通は小正月(こしょうがつ、14日の日没から15日の日没まで)に作るが,初午(はつうま、2月の最初の午の日)に再度作る所もある。
正月に縁起物として繭玉を飾る商店もみられる。
他の患者様にお伺いしてみましたら15日にお供えするそうですが、施術中も「カー、カー、カー」と鳴いていたカラスが天敵で、お供えしてから少し経つとお餅を口にくわえて持っていってしまうと笑っておられました。
フェイスシールドとN95マスクを着用してお話しますと、声が通らなくなってしまい、
「気をつけて帰ってね」
「車間距離をとり、気をつけて帰ります」
「魚取り?」
「車間距離」
「魚取り??」
「大物を獲ってきます…じゃないですよ!」
と、中々通じなくてお互い笑っております。
クイズ形式でヒントをお伝えして言葉まで到達しております。
農家様のお家は昔のしきたりや風習がしっかりされておられますので、教えていただき勉強になりました。