創業昭和2年(1926)の老舗鮨店に足を運びました。外観も内装もクラシカルな雰囲気が漂い、歴史の重みを感じます。地震が起きたらどうなるのかと思ってしまうのは私だけでしょうか。
店の鮨ネタは、煮る、〆るといった江戸前の技法が施されており、シャリには赤酢を使用、本山葵が使われています。握りは大ぶりながら、口の中でほろりと崩れます。特に光物の小肌は強めに〆られており、好みが分かれるかもしれませんが、煮蛤や煮烏賊などの煮物は絶品です。ツメも濃厚で上質、ガリは甘めですが、癖になる味わいです。名物のいなり鮨も美味しいです。
御主人のカウンターでの喫煙は少々気になりますが、価格も良心的で、日常使いにおすすめのお店です。