髪を切りに行ったとき、どのスタッフが担当するかで、髪型の雰囲気や出来栄えが大きく変わることがあります。それを防ぐために、美容院が徹底しているのが、お客さんのカルテです。そのなかには、どのようにカットやカラーリングをしたのかを、別のスタッフに伝えられるように、情報を細かく記載することになっています。それ以外にも、気が付いたことを、できるだけメモするようにしています。例えば、スポーツをしているのか、髪型のどの点を気にするのか、ファッションの傾向はどのような感じかなどです。また、髪の毛の量が多い型の場合、どのあたりを薄くしてもらいたいのか、伸びてきたときに、どこがはね易くなるのかなど、それぞれポイントがあります。髪の毛を切った瞬間だけではなく、それから一か月、どのような状態になるのかを把握することが大切です。それをきちんと把握することにより、どのスタッフが担当したとしても、同じように意向に応えることができます。そのため、髪を切っているあいだ、できるだけ対話をするように心がけています。意見や感想も率直に伺うことができる関係性を築くことを目指す美容院です。