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四国八十八箇所巡礼の旅で参拝しました。四国八十八箇所霊場の第四十一番札所です。山門の代わりの鳥居をくぐると仁王像の代わりの狛犬があり、境内には狐とお地蔵さんの石像が仲良く並んでいて、稲荷神社も祀られています。地元では「三間のお稲荷さん」と呼ばれているそうで、はるか昔の『神仏習合』の名残のあるお寺でした。
四国八十八箇所霊場の第四十一番札所です。お寺の正式名が稲荷山龍光寺とあるだけ、地元では「三間のお稲荷さん」と呼ばれて親しまれているそうです。入口は山門ではなく赤い鳥居があり、境内に狛犬の石像が鎮座し稲荷神社も祀られているなど、神仏習合の寺院として建立された面影を色濃く残しています。三間平野を見おろす小高い山の上に建っており、境内からは田園風景が見渡せ和やかな気持ちになりました。

“神仏同居”のお寺さん
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四国八十八ヶ所巡礼の旅で参拝しました。第四十一番札所のお寺さんで、宇和島市街から車で20分ほどの山の中にあります。第四十番札所の観自在寺からだと車で2時間ほどかかるので、結構遠いです。
三間平野を見下ろす小高い山の上に建っています。鳥居の山門をくぐると仁王門の代わりに狛犬があります。境内にはキツネとお地蔵様の石造が仲良く並んでいました。つまり、このお寺さんは、仏様と神様が同居している珍しい、札所でただ一つの“神仏同居”のお寺さんです。そのため、このお寺さんは『お稲荷さん』と呼ばれて親しまれているそうです。
お寺の名にちなんで、“竜の目玉”と言う直径10cmほどの黒い石の様なものが小さな祠に入れて本堂に祀られていますので参拝してください。
無料の駐車場があります。
宇和島市の宇和島朝日インターから高速道路(無料)に乗り、三間インターまで北上します。三間インターで下車すると看板が出ているので、それに従って進むと10分掛からず到着します。参道の入口に仁王門代わりの鳥居があり、その横に駐車場があります。ここしか無いと思って歩いて登りましたが、どうやらもっと境内に近い所にもあるようです。
週明けに必要な仕事が片付いていなかったので、本当は龍光院で打ち切るつもりだったのですが、ガイドブックを見ると「龍の目玉」という雨乞いに御利益のある石が祀られていると書かれていたので、寄らせてもらいました。この夏の猛暑は異常で、愛南町でも雨が降らず、多方面で困っています。1994年の松山市渇水を見ている私としては、「遍路に出れば雨が降る」というジンクスと雨乞いの御利益で南予に雨を!という気概でお参りさせてもらいました。
弘法大師が建立した際には、稲荷大明神を安置し、神仏習合のお寺として始まったのですが、明治の廃仏毀釈により本堂は稲荷神社の社殿としたため、新しく本堂を建立し、十一面観音菩薩像を御本尊としています。
参道から石段を上がると、右に大師堂、左に本堂があり、その間にさらに上へと続く石段があります。その石段を登ると稲荷神社の境内となっています。たしかに稲荷神社の本殿は、神社っぽくもありお寺っぽくもある建物でした。
ガイドブックに載っていた「龍の目玉」は、この地の庄屋が龍に襲われた際、腰に差していた刀が勝手に動き始め、龍の目玉をくり抜き、石の玉になったという伝説があるそうです。それと雨乞いとの関係性は不明ですが、本堂に安置されているということで、去り際に雨乞いを頼み後にしました。
結果として、この日雨は降りませんでした。今年の猛暑恐るべし。かと思えば、水害で困っている地域もあるし、まんべんなく降ってくれればありがたいのですが…。