ここの先生は、一風変わっている。もうお婆ちゃんといえばおばあちゃんなのだか、矍鑠としている。もともと看護婦さんとしての仕事で長年過ごしているだけに体を治すということにはプロフェッショナルだ。だからいらないものは入らないとはっきりいう。
例えば、私に頚椎のねじれがあり、町医者にみてもらって、そのときもらった薬について一言。「薬は基本的おにあなたの首のゆがみを治すものではない。あくまで補助的なものだ。だから何が問題なのかをもっと考え、まず首のゆがみをどう直すかということを考えないといけない」
「薬だけのんでも首は治らない」とのアドバイスだ。本質的に首のバランスを良くする体操やストレッチなどをしなければ直らないのだ」と助言してくれた。薬は医者が保険点数を上げ、売り上げのためにやるのだとの説明だった。痛みの本質や、その直し方など、利益のための打算や飾りをなくした、治療と回復そのものに力を注いでくれる姿勢には、安心感と信頼を感じる。