札幌市東区の北8条通り北7条に向かって斜めに走る、通称「ファイターズ通り」に面した手打ち十割蕎麦の専門店。2011年の7月までは定休日が土曜という、場所柄もあるが、ある意味強気の営業をしていたTVや雑誌にもよく取り上げられている人気店。同年8月から定休日が月曜になり、何だかホッとしている。
ここのすべての蕎麦メニューが、つなぎを一切使わない十割の手打ち。それも細打ちと太打ちの2種があり、どちらかを選択できる。価格は同じ。
「せいろ」と言わずに「もり」と称しているところがなんとなく好感が持てる。その冷たい蕎麦が650円で、大盛りは220円増し。細打ちも太打ちも同じ価格だが、細打ちなら特に喉越しがよく、さらっと食べられるので大盛りにしたほうがいいかも。太打ちは、おそらく細打ちと同量なのだろうが、普通盛りで充分な気がした。
なお、細打ちでもかなりコシが強く、人によってはパスタのアルデンテのような感じを持つほどで、太打ちなら当然もっと喉にお腹にどーんとくる。
だから、温かいそばなら太打ちのほうがおすすめかも。
つゆは辛口で、たぶたぶと麺に付けず、ちょっと付けの江戸前風に食すのがいいかもしれない。蕎麦つゆは少しは残しておいて、あとで出てくる蕎麦湯でたっぷりと楽しむのがいい。何せこの店の蕎麦湯は、別に生粉(蕎麦粉)を湯に溶いている特製品。だからとても濃厚で、残すなんてもったいない。そのまま飲んでも美味だが、蕎麦つゆを少し残しておいて蕎麦湯のお代わり(もちろん無料)なんていうのも隠れた贅沢かも。