ＫＢＣシネマ１・２

那の津通りから都市高速天神ランプ方向へ進むと右手にあります。
小さなシアターが２面あり、古い映画や地味目な映画を専門にやっています。
少し前に、３０年前のヒット作を順次リバイバル上映しており、友人と見に行きました。
こじんまりとした劇場も良いもんだと思いました。

競艇場近くにある小さな映画館です。ここでは派手なハリウッド映画よりも地味目なヨーロッパ映画が上映されることが多いようです。
最近では、ショッピングモールに併設されるなど、シネコンがあちこちに増え、数多くの映画を上映していますが商的見地もあってか、いずれも話題の映画が占めています。
懐かしの映画やマイナーなインド映画など、雑誌でその紹介記事を読んで、鑑賞してみたくても上映館がないということもよくある話です。
福岡は映画館の数も多い方であるのに、私が観たい映画を上映しているのは東京だけという寂しい思いを感じることがあります。
そんなとき、このKBCシネマで上映されるということがあるので、とても助かります。

さて、やはり地味な映画の上映が多いからか、この映画館が満杯で行列が出来るということは、あまりないのですが、私の知る限り、過去に一度だけ、建物の外まで長い行列が出来たことがあります。
その映画はブルース・リーの「死亡的遊戯」でした。
同じ職場の女性職員が若いのにブルース・リーファンでして、１０年前に無理やり誘われて見に行きました。
私は、「今更ドラゴン映画かよ」と興味も持てず、どうせガラガラだろうとタカをくくっていたのですが、行ってみると長蛇の列。
まるで昭和時代にタイムスリップしたようで、心もいつの間にか少年時代に戻り、広くないシアターで他の観客と同化し映画のラストでは今はなきドラゴンに拍手を送っていました。

那の津にある２スクリーンを有するミニシアターです。親富孝通りにあったシネテリエも閉館しましたし、貴重なミニシアターです。ヨーロッパなど世界中の映画を放映しています。カンヌ賞やアカデミー賞、ベルリン国際映画賞などにノミネート、受賞した作品などが放映されています。「ミルク」や「スラムドッグミリオネア」も放映されていました。ミニシアターですので平日は比較的空いています。土日は、映画によっては混雑することもあります。早めに行って待とうにも、近くにカフェもなく、待合室も狭く、立って待たなければならないのが難点です。でも映画ファンならばそれでも観たい映画は観ますよね。