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高台に立派な建物が建っています。建物の中に入って座ると、窓枠がちょうど額縁のようになり、穏やかな海が見えました。キラキラと光る海に仙酔島がぽっかりと浮かんでいる景色をのんびりと眺めていると、静かで贅沢な時間が流れていきました。
鞆の浦の乗船場から町の方を眺めると、
石垣の上に建つお寺が目に入ります。
ここにある福禅寺はその昔、朝鮮通信使を迎えた由緒あるお寺です。
このお寺の本堂に隣接する対潮楼は1690年頃に建てられたもので、
通信使の迎賓館として利用されてきたという客殿です。
この対潮楼の座敷から目の前に広がる瀬戸内海
およびそこに浮かぶ弁天島や仙酔島などの島々が一望できますが、
これは絵葉書のように綺麗な光景で、ちょっと感動的でもあります。
光景がよりワイドに見えるようにと海側全ての壁が
取り除かれているというのも粋なはからいだと思います。
対潮楼からのこの眺めは鞆観光ではやはりはずせないスポットでしょう。
またここは、坂本龍馬ら海援隊と紀州藩が談判を行った場所としても有名です。
対潮楼(たいちょうろう)は、福山きっての観光名所、
鞆の浦の福禅寺というお寺にあります。
福禅寺は、創建950年ごろ、空也によると言い伝えられる由緒正しいお寺です。
そんな福禅寺に、鞆の浦を臨む対潮楼ができたのは、江戸時代。
朝鮮通信使をもてなすための迎賓館として作られました。
対潮楼からは、鞆の浦のおだやかで優美な海を一望することができ、
目の前に仙酔島を置いたその眺めは、
まるで一幅の絵のように美しいものです。
瀬戸内の小島をゆれる、穏やかな波が、きらりきらりと輝きを見せるその様は、
いつまで見ていても飽きるものではありません。
とんびの鳴く声など聞きながら、
潮風を感じていると、まさに至福の時間です。
ただ、鞆の浦きっての観光名所ですから、
いつでも人が多く、なかなかゆっくりと見ることは難しいかもしれません。
朝一番は人も少ないですが、午後ともなると、ちょっと見て足早に出ていかなければなりません。
対潮楼は、かつていろは丸沈没事件において、
交渉の場としても使われました。
そのため、坂本龍馬や海援隊ゆかりの写真などの展示もあります。
幕末の歴史が好きな方は、ロマンを感じられることでしょう。
950年頃に建築されたと伝わっている真言宗の寺院・福禅寺の客殿になります。本堂に隣接している対潮楼は、1690年頃に建設されたもので、お座敷からは瀬戸内海が一望出来、こちらは国の史跡としても指定されているそうです。