私がマッサージを学び始めたのは、18歳の時です。
父が末期ガンで自宅療養となり、介護をすることになったのです。父の苦しみを少しでも和らげたいと、専門書を買って、マッサージを独学で学び始め、探求を続けてきました。
その後、子育て中のストレスを癒すためにレイキを学んで、マスター(師範)の資格を取得して、自分や友人、知人を癒すようになりました。美容の観点からの癒しのためにオイルを使用したエステの技術も身に付けました。
さらに、心身に深い変化をもたらせるよう、エネルギー浄化の手法を習得して、全てを組み合わせて、オリジナルのエネルギーヒーリングを編み出しました。
不思議に思われるかもしれませんが、私は、お客さんが不調を感じていたり、弱っている箇所に触れると、センサーのように、手のひらにビリビリと刺激を感じるのです。お客様が気づいていない箇所もしっかり癒すことができますので、「時間を忘れて深くリラックスできた」「人生が好転してきた」と、お客様から感謝の声をたくさんいただいています。
このような不調を感じ取る力は、3、4歳の頃には既に持っていました。当時、工場勤務で疲れて帰宅した父に、足踏みマッサージをしていました。お小遣い稼ぎの遊び感覚だったのですが、何となく「次はここを踏んでほしそうだな」と足の裏で感じていました。「今の、お父さんが言おうと思っていたところなんだよ。どうしてわかったの?」と父に不思議がられていました。
そんな父の自宅介護をすることになった時、身体を動かせずに寝ている父に私ができることは、手を揉んであげることだけでした。
これで何とか父を楽にできないものだろうか、ほかにできることはないのか、というもどかしさと、マッサージが好きだった父を、昔のように身体も揉んで癒してあげたかった、という心残りが、この仕事の原点になっています。
「薬やメスに頼らなくても、人々が健康な状態を保てるような社会になってほしい」
これが私の心からの願いです。そして、私もその一端を担いたい、と思って日々精進しています。
お客様とは、過去の不調を「あんなこともあったよね」と笑って話せるような関係になりたいと思っています。家族のように、お客様の人生を見守り続けたいのです。
用事がなくても気軽にふらっと立ち寄れる「実家」のようなサロンを目指しています。