ぎっくり腰は、ある日突然なんの前触れもなく襲ってきます。想像できないような激痛なので、ドイツ語では「魔女の一撃」という言い方があるほどです。ぎっくり腰になったその日から翌日は、急性期と呼ばれ、痛みが強く出ま す。
そもそもぎっくり腰とは、動作時に腰に無理な負荷がかかって、急激に発症する腰痛のことです。正式には「急性腰痛」や「急性腰椎捻挫」と呼ばれます。
体幹や腰周りにある筋肉は、普段から身体を支えたり、歩く、座る、身体を曲げる動作をしたりと、さまざまな動きに関わっていますが、疲労の蓄積や姿勢の悪さ、身体の使い方で徐々に痛めているのです。
そこに無理な負荷が加わると、突然ぎっくり腰になります。ギクッと強い痛みと衝撃を感じるので、ぎっくり腰と呼ばれるようになったのです。
ぎっくり腰の発症直後は、患部が炎症を起こしています。身体を安静にしている状態でも痛みが強くでる場合や、少しの動きで鋭い痛みが襲う場合は、炎症が強いため氷水を使って冷やしましょう。
炎症を起こしていると 熱をもつため、冷やすのが効果的です。冷やす際は「10分氷水を患部に当て5分休む」を1セットにして、何セットか繰り返してください。
長時間冷やしすぎたり、皮膚に保冷剤を当てたりすると、凍傷になるリスクがあります。薄手のタオルやハンカチで包んで冷やすようにしましょう。
ぎっくり腰になったら、早急に冷やすことで、炎症がひどくなるのを抑え、回復が早まります。また、冷やすことで痛みも軽減するため、横向きで寝ながら患部を冷やして安静にするのがおすすめです。
横向きに寝るときは、腰の右側に痛みがある場合は身体の右側を上に、左側に痛みがある場合は、身体の左側を上にして寝ると良いでしょう。
左右どちらが痛いかわからないという場合は、どちらの寝方も試してみて、楽なほうで寝れば問題ありません。