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札所巡りで「修行の道場」となっている浅草寺境内 仲見世の先にある天台宗のお寺です。 五大明王、三宝荒神、歓喜天、大黒天 唐金地蔵菩薩、唐金瓶鶴尊者が寺宝になっています。 三十六不動尊巡りをしていたときに訪ねました。 本堂や三宝荒神堂の佇まいは どれも新しくコンクリート造りで お寺という言葉から想起される建物ではありません。 縁起によればとても古い794年にはじまるお寺にもかかわらず 戦災ですべて焼失したからで残念です。 と言うのも生粋の東京ッ子の作家、俳人、劇作家である 久保田万太郎がその作「雷門以北」で著した光景には 往事の大行院のありさまが活き活きと描写されていたからですが…。 例えば仲見世の一部とはたやすく言えない雰囲気で黒く大きな屋根とか 成田山だとか不動明王だとか書かれた古い提灯の褪せた朱色 暗い内陣に蝋燭の火が、とか 狛犬だとか御所車、お百度石、灯籠、さらに行場のさきに葡萄棚がありなどと 歴史を感じる光景が次々に繰りだされていたのです。 浅草寺へ参詣されるとき 仲見世の先、左側にあるここを訪ねる方はほとんど見かけませんが もし、久保田万太郎の著書に関心があるなら 戦火による切ない変貌ぶりを忍ぶのも味のある行路になるでしょう。
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