神楽坂の静かな路地裏に佇む「神楽坂 とき」は、四季折々の食材を活かした本格的な和食を提供するお店です。店内は和の趣が漂い、落ち着いた雰囲気で食事を楽しむことができます。
訪問時には、季節のコース料理をいただきました。前菜として提供されたのは、旬の食材を使用した八寸。彩り豊かな盛り付けで、見た目にも楽しませてくれます。特に、春の山菜を使ったおひたしは、ほろ苦さと出汁の旨味が絶妙でした。
続いて、お造りの盛り合わせが登場。新鮮な魚介が美しく盛り付けられ、特に脂ののった中トロは、口の中でとろけるような食感でした。また、白身魚の昆布締めは、昆布の風味が程よく移り、上品な味わいでした。
焼き物には、銀鱈の西京焼きが提供されました。白味噌に漬け込まれた銀鱈は、程よい甘さと香ばしさがあり、身はふっくらと柔らかく、ご飯が進む一品でした。
揚げ物として提供された天ぷらの盛り合わせは、サクサクの衣に包まれた海老や季節の野菜が、素材の旨味をしっかりと閉じ込めており、塩でいただくとその美味しさが一層引き立ちました。
締めには、季節の炊き込みご飯と赤出汁をいただきました。炊き込みご飯は香り高く、具材の旨味がしっかりと感じられ、満足感のある一品でした。赤出汁も出汁が効いており、ほっとする味わいでした。
デザートには、自家製の抹茶アイスクリームが提供され、程よい甘さと抹茶のほろ苦さが、食後の口直しに最適でした。
スタッフの方々の丁寧な接客と、料理に対する真摯な姿勢が伝わり、心地よい時間を過ごすことができました。神楽坂で季節の料理を楽しみたい方には、ぜひ訪れていただきたいお店です。