「三桝」は近くの警察署の人々に長く愛され続けている老舗ラーメン店です。490円のラーメンは、ふんわりとした醤油のコクと、さやえんどうの香りが感じられるノスタルジックな味わいでした。
さやえんどうの存在感ある香りは、一瞬鍋焼きうどんを食べているかのような思いにとらわれますが、それがまた懐かしい昭和の雰囲気を感じさせてくれます。昔はラーメンを専門店ではなく、蕎麦屋などで食べることが多かったことを想起させてくれるのです。
出汁よりも甘みのある醤油の旨味が際立ち、ゴマも振りかけられていてさらに香りが引き立てられています。一口ごとに、時代を超えた思い出が甦ってくるようでした。
「三桝」のラーメンは、懐かしさと新鮮な驚きを同時に味わえる不思議な一杯です。さやえんどうの存在も最初は戸惑いましたが、結果的にこのお店の味を思い出に残る一品としてくれました。
昔ながらの空間とラーメンの味わいに、昭和のあの頃を重ねて楽しめる「三桝」は、時を越えた魅力に溢れる名店だと言えるでしょう。懐かしの味わいを求めて、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。