ぽっぽや

注文は当然「鉄板カツレツ」です。
もやしをしいた鉄板にサクサクのトンカツ、その上には
濃厚ソースとタルタルソースそしてネギを散らしたものです。

注文がマスターに届くと
トントンとロース肉を叩く音が聞こえます。

こちらのトンカツは、その都度ここから調理が始まります。

パン粉をまぶす少しの「間」の後「ジュワー」っと油の中に入れられた音がします。
その音がやがて静かになると、そのトンカツは「サクサク」と包丁で切られ
仕上げのソースが鉄板に触れる「ジャー」という音と共に
「お願いしまーす」とマスターの声がかかります。
そしてそれは湯気を立てながら私の前に運ばれてきます。

まだ昼前で混雑していないとはいえ、これが７〜８分で提供されます。
マスターの調理技術と手際の良さが際立ちます。


叩くため多少広がっているとは言えかなり立派なカツレツです。
その上十分な厚みがあり、150ｇ位はあるのではないか思います。
湯気を立てるそのカツレツの、タルタルソースがかかった真ん中を口に運びます。
サックサクの薄い衣とジューシーな肉の旨みに、香辛料が引き立つコクのあるソースと
酸味が抑えられたタルタルソースがあいまり、何とも言えぬ旨さです。
ただトンカツソースは濃厚な上、たっぷりかかっていて、私には多すぎます。

又、この「鉄板カツレツ」は、ゆっくりと食べていると、折角のサクサクカツレツが
下に敷いたもやしから出た水分に浸かり台無しになります。
なるべく早く食べるか、もやしで島を作りその上に避難しておいた方がよいと思います。

お米はコクのある美味しいもので、極薄味の白の味噌汁は玉ねぎの甘みを強く感じます。