教科書を楽しむ視点から中学生や高校生の皆さんのために楽しく学ぶ学習会を企画しました。
文部科学省の検定に合格し、各教育委員会が採用している教科書は、実によく作られています。じっくり味わって読むととても楽しい、知的好奇心を掻き立てられます。
この学習会では、日頃の学校での勉強に準拠して、予習を中心に、形式的には塾や家庭教師の授業のように成績向上に役立つ内容で行いますが、そうした勉強を通じて「学問の醍醐味」を若い世代の皆さんに伝えていきたいと思っています。
学校の勉強はつまらないし退屈だ、教科書は無味乾燥で、興味が起きないと言った印象を多くの人々が持った経験があるのではないかと思います。
学校に通っていた頃は、教科書はただ重いだけで、めんどくさい存在にしか感じられなかったという思い出があるのではないかと想像します。
なぜ、学校の授業はつまらなかったか。教科書は、うっとうしいものとしか受け止められなかったのか。それは、学校教育が、今日の階級社会に若い世代を組み込む制度であるからです。言い換えれば、学校教育が、人々を差別するための装置でしかないからです。偏差値教育とは、若い人々の人間活動を偏差値という極めて偏った側面でしかとらえず、人々を差別するための制度として機能しているからです。教科書に興味を抱けないのは、教科書が、差別を生み出す道具にしか受け止められないからです。
このサロンは、教科書を学ぶ楽しみ、あるいは、各学問へのきっかけを創り出す手引きとしてとらえなおすことを提唱して、若い世代の人々に学問の醍醐味の端緒を提示していきたいという願いから立ち上がりました。
したがって、この会では、詰め込み教育などといわれるように、知識のみを植え付けるという方針は採用していません。
教科書で取り上げる内容を各科目を横断して取り上げ、解説し、各科目を有機的に関連付けで若い世代に解説していくという方針を掲げます。
学習のスタイルは、基本的には1対1での家庭教師(個別指導)と同様の形式を採用します。また、定期的に学年を越えての交流会も予定しています。
さらに、保護者の皆さんとの連絡や意思疎通を密にして、参加者(生徒皆さん)を多角的な視点から見守っていきたいと思っています。
点数を上げるためだけの無味乾燥な勉強ではなく各科目をそれぞれの連関の下でとらえて、学ぶことの楽しさを第一に考えて学習を進めていくことを目指します。
学ぶことの楽しさを追求するなかで、参加者である中学生(高校生)の皆さんが持つ才能を引き出し、各自の人としての内面的豊かさを肯定することに重きをおいて学習を進めていきたいと考えています。各科目を教えるのではなく各科目を通じてともに学ぶという方針を採用します。
この会の対象は、中学生(1年生、2年生)、高校生(1年生、2年生)です。
中学3年生に関しては、受験勉強が優先となることから個別に相談したうえで決めたいと思っています。
また、進学について保護者の方々のご意見を伺いたいと考えています。
高校3年生に関しては、各大学が公表しているホームページ等を参照して進学に関する助言を行っていきたいと思います。
中学生の指導対象科目は、英語、数学、理科、社会科、国語となりますが、特に英語と数学に大半の時間を割くことになります。
高校生に関しては、英語、日本史、世界史、物理(力学の基礎)となります。