口コミ
「一期一会」…
人生に於いてこの四字熟語は、意外に重い響きを持つのかもしれない。
「一期一会」とは良く言ったもので…二度目があることを前提になどしていない。
そこには、一度限りの良い思い出となることもあれば、やり返せない失敗に因る後悔の念に付きまとわれる
という具合に、
長い人生の中の、とある岐路における一瞬の判断により、
その後の展開がまるで変わってしまうといふ刹那的な儚さが含まれているのかもしれぬ。
まぁ往々にして、「思えばあの時…」
と云う後悔とともに思い出されるものであろう。
さて。
これは、ある夜。北九州の料亭で出会った仲居さんとの「一期一会」のお話である。
◆若松の料亭
今宵は、若松の老舗料亭に牛鍋を目指してやって来た。
その料亭は「金鍋」と云ひ、「老舗」どころか戦後復興期の生き証人とも云える、
石炭で栄えた若松の栄華な時代を今に残す、歴史ある料亭である。
外観からして、知らなければまずブラリと寄ると云ふ気軽なことは出来ぬような、
何とも云へぬオーラを放っていた。
立派な門をくぐり抜け、石畳の向かいの広い玄関に導かれ、
通されるままに、緋毛氈が敷かれた階段をギシギシと音を立てて登る。
あぁ、これだけでもう恍惚のひと時に酔いしれることが出来るのだ。
そしてこのお店では、時間などは気にしてはならない。
足を踏み入れたあとは、
長い年月を経て幾多の人間模様を観て来たかのやうな、この類い稀なる建造物に時間も身も委ねよう。
石炭で潤った旦那衆、海運で栄えた御仁達、そしてそれらの恩恵に授かった人々、
数え切れぬ人生を、この料亭は観て来たと思われるのだ。
もしもその映像を観ることが出来るのであれば、下手な映画よりも面白いのかもしれない。
◆「一期一会」の舞台
部屋に通される。
ほどなくして若女将が挨拶に訪れ、この料亭の語り部となるのだが、
思わずその話術に聞き入ってしまう。
放っておくと、何をしに来たのか忘れてしまいそうになるが、
今宵は牛鍋を戴きに来たので、まづそれを告げる。
いや、ずっとハナシを聞いていてもこちらは一向に構わぬのだけれど、
まぁそうもいかぬゆえ…
すると次に、今宵の宴を仕切る若い仲居さんが登場することになる。
その仲居さんが今宵の主人公である。
ここでは…akemiさんと呼ぶことにしよう。
もちろん本名ではない。良くある源氏名を仮名としただけである。
akemiさんは、実に良く出来た仲居さん、と云うか良く出来た女性であった。
てきぱきと料理を供し、鍋を仕切りお肉を焼く。
その間、料理や食材の説明も怠らないばかりか、
お客との会話を楽しく盛り上げてくれた。
もちろんオヤジギャグなどにも嫌な顔ひとつ見せずに受け流したり…。
さすがに下ネタは振らなかったが…と云うよりも、振れなかったのだ。
本能的に、嫌われてはいけないと云ふ自制心が働いたのかもしれない。
今にして思えば…そう、まさしく「思えばあの時」、
ナゼにあの宴の場の出会いだけで終わってしまったのか…
“次”の在る展開にならなかったのか…
どこでどうすれば良かったのか…
などと後悔することになるほど、良く出来た女性であった。
まさに「一期一会」で終わったことが、残念でならないのである。
この際、回想シーンなどを振り返りながら
ナゼ「一期一会」で終わってしまったのか、どこでどう間違えたのか…
その反省の意味も込めて、検証でもしてみることにする。
登場するのは、若女将とakemiさん、そして自分は…田貫とでも名付けよう。
北九州市若松区。若戸大橋下。
戸畑駅をおり、渡船に乗り歩いて行きました。若松は古い建物が残っておりレトロ感満載。いつの間にか広くなった道路のおかげで、場所がわかりやすくなってました。
国の有形文化財に登録されてる古い料亭です。雰囲気は大正ロマン。建築基準法でダメになり今となっては珍しい、3階建ての木造。3階には入れないですが。。。
それぞれ個室になっていますが、今回予約で埋まっているとのことで、初めて大広間を使いました。少人数で行ったので、通常の部屋がよかったですが、大広間は宴会するならいいでしょうね。二人なので通常の部屋がよかったですが残念。
超久しぶりに牛鍋をいただきました。ゴマ風味というか味噌風味というか。 個人的にはすき焼きの方が好きです。トータル美味しいのですが好み的には、すき焼きか、懐石ですかね。
今回美味しいと感じたのは、デザートででてきた、小豆のアイス。食事の流れでそう感じたのかもしれないですが、コチコチに冷やされており、牛のコッテリ感から解放。美味しい♪♪
二人でビール1本。日本酒4本で、24,000円なり♪
個室で大事な人と大事な時間をゆっくり、過ごす時にいいんじゃないでしょーか。
友人(アメリカ人)が帰りに、河童のトックリを土産で買ったら、TAXI乗る前におっかけて女将から和風爪楊枝をいただきました。
こんな、小さな心遣い。嬉しいですね。
本日もおご馳走様でした♪♪
牛鍋コースを予約しました。
前菜は美しく上品で、高級感溢れています。
期待が高まります。
お刺身は肉厚があり、とても美味しかったです。
メインの牛鍋は仲居さんが料理してくれるのですが、所作が美しい。
よく教育されていて、会話も上品。
とても気分がよかったです。
伊万里牛も美味しい!!
やっぱり、私個人的には懐石とかよりもメインが牛肉というのが嬉しい。
熱燗を頼んだのですが、カワイイ女の子河童のお銚子で出てきました。
二本目を頼んだら男の子河童のお銚子で出てきまして、夫婦銚子だそうです。
お土産で買えると聞き、いただいて帰りました。
その後はタケノコご飯です。
上品な味つけで美味しかったです。
蛤のお吸い物は、吸い物にしてはパンチのある濃い味つけでした。
関西出身の私だからびっくりしたのかな?
こちらの味付けかもしれませんね。
デザートはメロンメインのフルーツ盛り合わせでした。
お値段は思っていた位でした。
昔、バブル時代なんかはもっともっと高かったと聞きました。
とてもよかったです。
また行きたいと思います。
概要
住所
アクセス
- 最寄駅
- 若松駅 から370m (徒歩5分)
- バス停
- 本町から81m (徒歩2分)