無料の美術館があるお寺
境内に石塔群(足利市文化財)があり五輪塔、層塔、板碑が並んでいます。凝灰岩や安山岩で出来た塔は鎌倉時代の作で一部しか残っていない物もありますが貴重です。特に五輪塔は丸ナスのように見えて可愛いらしいです。板碑は緑泥片岩製で鎌倉時代~室町時代の作です。大型な1基と小型の4基とソレゾレの特色が感じられました。お寺の宝物館である沼田居美術館が境内にあります。盲目の画家として知られる長谷川沼田居の作品が展示されておりました(無料)。足利市に生まれた画家です。春の草花の作品が展示されていて緻密なデッサンの上にボカシを使った遠近感のある絵が印象的でした。視力がなくなってからはヒマワリなどを題材に描かれていてマルデ宇宙のような壮大なスケールの作品に仕上がっておりました。それにしても花が好きな人だったんですね。美術館では様々な企画展を催されているので近くに来られた際は是非ご覧になって下さい。
- 県駅
- 暮らし・生活サービスその他
境内にある全ての物に詳細な解説文が書かれているお寺
境内に入ると弁才天座像は像高74.5cmの近世作で本像の特徴と経緯などが案内板に詳細に書かれており実物を見ながらナルホドと思いました。宇賀弁才天様が物憂げな表情を浮かべていて服装と合わせ神秘的な雰囲気を漂わせておりました。稲荷神社と荼枳尼天は由来と功徳などが説明されております。歴代住職墓地の一隅に板碑(足利市文化財)があります。1314年造立の緑泥片岩で高さ59.5cmの物で種子と蓮坐がハッキリと大きく刻まれており死者の追善、後世の安楽を強く願っているんだなあと感じました。墓地の一番の高台の観音堂には金色の千手観音様がおられ非常に目を引きました。桑山氏(幕府旗本)の貴重な什物を保管されているお寺です。
- 足利駅
- 暮らし・生活サービスその他
足利尊氏の重臣のお墓(足利市文化財)などがあるお寺
山門手前の参道に石燈籠(足利市文化財)があります。江戸前期の石燈籠2基で作られた時期は少し違いますが総高は175cm前後であります。似たように見えますが憧身が四角柱、六角柱で各面に蓮華座上に四仏、六地蔵とまるっきり違いました。実に凝った燈籠です。参道には八重桜、ツツジ、境内には白フジが咲いており春の景色を感じられました。少し離れた山に入った場所(境内から徒歩3分ぐらい)に南氏墓所(足利市文化財)があります。安山岩の五輪塔5基で足利尊氏の重臣でコノお寺を建てられた南宗継を中央に一族が並んでいます。どれも五輪の形といいバランスが均等で美しいです。コチラは皆同じような形状ですが一族の強い結束を感じられました。墓所もスッキリとしていて非常に見やすかったです。季節で違った風景が見られるお寺だと思うので違う季節に伺いたいと思いました。
- 足利駅
- 暮らし・生活サービスその他