
maffinman
さん
2023-08-02
全体公開
貯金講と二十三夜供養塔
駐車場に大きな二十三夜供養塔がありソレにまつわるお話があります
。昔 年寄りが病気になってお金がかかり食べる米も困ってしまいました。この話を聞
いた六人の若い衆がお金を貸してやり年寄を抱えた家の者に大喜びされました。この噂
を聞いた人たちが種籾を買うお金や娘の嫁入り支度などのお金を貸してくれと借りに来
る人が増えてきたので借用証書と利息を決めました。それが銀行のなかった時代の貯金
講と呼ばれるものです。お金を借りた人もキチンと利息を払ってくれたので若い衆達は
嬉しくなり毎月二十三日に一人の家に集まり夜通し飲んだり食べたりのどんちゃん騒ぎ
をしました。そんな或る日に芸者がお金を借りに来ました。貸すとソノ話が伝わり次か
ら次へと芸者達が借りに来ました。ところが急に景気が悪くなり芸者達はお金を返さず
にどこかへ行ってしまいました。若い衆達は人助けだと言ってクヨクヨせず続けている
と仲間に入る人も増えて貯金講は長く続きました。貯金講を初めてから二十年目に二十
三夜供養塔を建てたのがコチラだというお話です。感謝する側も感謝される側も喜ぶ笑
顔が目に浮かびました。境内へと向かう四脚門の風格のある山門を潜るとわびさびが感
じられる本堂がありました。サルスベリは1本の木でカニバサミのように枝が伸びソレ
ゾレの花々を競い合うように咲かせておりました。前につんのめるようにせり出してい
て勢いが感じられました。
明林寺
- 益子駅
- 暮らし・生活サービスその他