
平安朝の宮廷の様子を再現したミュージアム。
京都の西本願寺の通りを挟んですぐ前のビルの5階にある 平安時代の宮廷文化や源氏物語の世界が見て取れる 小さな博物館です。
京都ではあまり知名度は高くはないようで、入口も非常にわかりにくかったです。
中に入るまで誤解していたのですが、ここはミニチュア博物館です。源氏物語や竹取物語の世界を題材に 平安朝の宮廷の様子を再現したミュージアムなのですが、「1/4の縮尺」と記されていましたが どうみてももっとミニチュアに思えました。 ただ小型サイズとはいえ精緻を凝らした人形と寝殿模型は確かによくできていますし、雅やかな平安朝の宮廷文化の雰囲気をうまく表出しているように思えました。
受付の女性の方も親切・丁寧でしたし、ここは写真撮影も自由です。
この博物館は建物の1階にある井筒法衣店という西本願寺御用達の法衣店 が運営しているというのも驚きです。
もともとは古代から近代にいたるまでの衣装を展示する博物館だったのですが、平成11年に平安時代に絞った内容にリニューアルされたとのことです。 小さいながらも見ごたえのある博物館なので、もう少し話題になっても良さそうな気もします。 なおこの博物館は日曜・祝日は休館となっています。
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東本願寺の飛地境内地の庭園。
渉成園は東本願寺の東側に位置する 東本願寺の飛地境内地の庭園ということで、京都駅から歩いても15分くらいです。
もとは徳川家光から東本願寺にこの地が寄進され、石川丈山によって書院式の回遊庭園として作庭されたものです。
大きな池の周りに茶室や書院が建てられていて、少し中国風の雰囲気もありますが何となく落ち着かない感じです。街中にあるため大きなビルやマンションも目に入りますし、入口から一気に庭園が見渡せて やたらと広さは感じる庭園でした。
東本願寺の圧倒的な存在感のある建造物を見て回った後だったため そのように覚えたのかもしれません。
入園料はこころざしを寄付と思っていたのですが、入口でしっかり700円を請求され、障害者割り引き含め一切割引もないというのは少し腑に落ちませんでした。ホームページの割引案内もわかりにくいですし。
ただ、江戸時代の関所風の西門の入口や 庭園の四方を取り囲む古びた築地塀の雰囲気は良かったです。
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